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空き家

地域を歩くと感じることがあります。


「ここも空き家かあ。」

高齢化が進み、一人暮らしのお年寄りが施設に入られたり、亡くなられたりすると住む人がいなくなります。都会に出ている子供たちも帰ってくる予定はなく、かといって直ぐに処分されず放置されることも多いのです。

地域に空き家が増えると、不用心だし、草が生え放題になったりと、ご近所からすると心配な面も出てきます。さらに、建物が老朽化していると倒壊する危険も出てきます。

県内には14万軒以上の空き家があるとされていて、これは30年前の3倍近くに上ります。

岡山県内でも、自治体が空き家のリフォームに助成金を出したり、業界団体が運営する「住まいる岡山」や行政がやっている「空き家バンク」などがあり、流通を促進させようと色んな施策を行っていますが、なかなか追いつきません。

修繕のための経費負担や固定資産税の問題など様々な課題があるのですが、昨年「空家等対策の推進に関する特別措置法」が成立したため、これから少しずつ対策が動き出すことになります。(実は200を超える自治体で空家条例が既に制定されていたので国があとを追っている形ですが。)

これによって市町村が対策計画を立てて協議会を作ったり、空家への立ち入りが条件付きで可能となったりします。
岡山県の来年度の予算要求にも「明活家(あきや)ストック有効活用推進事業」が盛り込まれ、空家診断や危険空き家の撤去などを予定しています。

人口減少社会における住宅問題は、街づくりの問題です。

こうしたことをお互いが考えることで、自分の地域を見直すきっかけになればと思います。

あれから20年

2年半もほったらかしにしていたブログを再開することにしました。

これまでフェイスブックを中心に投稿をしていたのですが、「みんなが見れんがなぁ」とのご指摘を受け、両方頑張るつもりです。

さて、阪神・淡路大震災から20年。

岡山にいても大きな揺れで、跳び起きたこと。テレビに映し出される被災状況に強い衝撃を受けたこと。今でも鮮明に思い出します。

いてもたってもいられず、組合のボランティアに無理やり便乗させてもらい現地入りしたのが確か被災2週間後。交通機関が機能していないなか加古川を拠点に、全国から続々集まる支援物資の整理を4日ほどお手伝いした経験もあります。

本日お邪魔した医師会の新年会でも、震災のことが話題に。

震災をきっかけにDMAT(災害派遣医療チーム)が設立されるなど、医療の面でも震災の経験は現在の災害対応に生かされています。一方で多数に上った災害関連死をなくすために、被災後の避難所における健康管理体制の充実が大きな課題となっています。いわゆる福祉避難所の開設は少しずつ前進はしていますが、大規模災害時に十分な対応ができる状況にはありません。

兵庫では医師会の皆さんを中心に「福祉避難所船」構想の実現に動き出しているそうです。想定のできない災害に際しても、あらゆる知恵と経験を動員して命を守ることの大切さ。改めて胸に刻みました。

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